ゲームコンテンツを多メディアに展開するワンコンテンツ?マルチユース戦略に基づき、多彩な版権ビジネスを推進しています。ゲームの攻略本?設定集などの出版事業、音楽CD?キャラクターグッズなどを展開するライセンス事業に加えて、映畫化?アニメ化にも注力しています。
売上高/営業利益率
資産/ROE
SWOT分析表
當事業における當社の強みは、自社で保有する豊富な知的財産(コンテンツ)を多面的に活用することで、コンシューマ?オンラインゲームとの高い相乗効果を得られる點にあります。特に映像分野では、メディア展開がもたらす高い露出効果でブランド価値を向上させ、ゲームソフトの販売拡大に繋げる理想的なサイクルを形成しています。
當期(2015年3月期)におきましては、引き続きワンコンテンツ?マルチユース戦略に基づき、各タイトルにおいて様々なプロジェクトを実施しました。
これらのプロジェクトは事業橫斷的に実施され、各部署で家庭用ゲームソフトの発売に合わせて、アーケードゲームやモバイルコンテンツ、攻略本、キャラクターグッズの投入や、映畫化?アニメ化、イベントなどを展開しています。
當社コンテンツの映像、舞臺化作品一覧
とりわけ、當社は家庭用ゲームソフト販売に多大なプロモーション効果が見込める「自社コンテンツの映畫化?映像化」を強化しています。他の國內ソフトメーカーでも同様の動きは見られますが、映畫化したタイトル數や興行収入を比較すると、當社の優位性が際立っています。これは、1)當社はオリジナルコンテンツの創出に強みがあるため、100%自社保有のコンテンツを他社よりも多數有していること、2)當社のタイトルは全世界で人気があるため、グローバルで展開する映畫に適していること、などによるものです。
國內ゲームコンテンツのハリウッド映畫収入ランキング
タイトル | 原作會社 | 興行収入(全世界) |
---|---|---|
1 .バイオハザードIV アフターライフ | カプコン | $296,221,663 |
2. バイオハザードV リトリビューション | カプコン | $240,159,255 |
3. バイオハザードIII | カプコン | $147,717,833 |
4. バイオハザードII アポカリプス | カプコン | $129,394,835 |
5. バイオハザード | カプコン | $102,441,078 |
6. ストリートファイター | カプコン | $99,423,521 |
7. サイレントヒル | コナミ | $97,607,453 |
8. ファイナルファンタジー | スクウェア | $85,131,830 |
9. スーパーマリオ 魔界帝國の女神 | 任天堂 | $20,915,465 |
10. ハウス?オブ?ザ?デッド | セガ | $13,818,181 |
*2015年6月末時點?。斏缯{べ
當期は、引き続き各シリーズでユーザー體感型イベントや異業種との様々なコラボレーションを推進しました。主力タイトル『モンスターハンター4G』の発売に合わせて、2015年1月より全國5都市で「モンスターハンターフェスタ’15」を実施するとともに、ユニバーサル?スタジオ?ジャパンにて2015年1月から開催された「ユニバーサル?クールジャパン」において、「バイオハザード?ザ?エスケープ」や「モンスターハンター?ザ?リアル」を展開するなど、體感型のイベントにより、既存ユーザーへの訴求と、新規ファンの獲得に努めました。
また、長野県渋溫泉での「モンスターハンター×長野信州渋溫泉~ "モンハン渋の里"で年中狩ろうぜ!~」の実施に加え、「戦國BASARA」シリーズではTVアニメーションや舞臺の上演など非ゲームユーザー層への継続的な訴求を推進しています。
他にも「ストリートファイター」、「デッドライジング」、「逆転裁判」をはじめ、多數のマルチ展開プロジェクトが進行しています。
しかしながら、當期は展開元であるコンシューマビジネスにおいて開発體制の見直しに伴うタイトルの絞り込みにより投入タイトル數が減少した結果、関連キャラクターグッズにおいても大型商材が少なく、物販はやや精彩を欠きました。
以上の結果、売上高は21億44百萬円(前期比17.4%減)、営業利益は6億61百萬円(前期比34.0%減)と、減収減益となりました。
次期(2016年3月期)の事業展開としては、これまでと同様にワンコンテンツ?マルチユース戦略を積極的に推進していきます。
好評を博しているユニバーサル?スタジオ?ジャパンとのコラボレーションを継続し、2015年7月より「バイオハザード?ザ?リアル3」が開催されるほか、2015年8月には「モンスターハンター」シリーズ5回目となる「モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2015」を上演し、ユーザー層拡大に向けた様々な體感型イベントを企畫?展開しています。
また、「戦國BASARA」や「逆転裁判」シリーズにおいては、コンシューマゲームの発売に合わせ、ユーザー參加型イベントの開催や様々な異業種コラボレーションによる物販展開を強化します。更に、海外で人気の「ストリートファイター」などにおいても、新作の発売に合わせた様々なグッズやイベント展開により、グローバルでのブランド価値の向上とライセンス収益の拡大に努めます。
以上の施策により、次期の業績は売上高25億円、営業利益10億円を見込んでいます。
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