議論モバイル打開策とコンシューマでの新たなビジネスチャンスについて
モバイルゲーム市場の急拡大、コンシューマゲーム流通における構造変革など、ゲーム業界を取り巻く市場環境は劇的な変化を続けています。カプコンはその環境変化をどう捉え、どのような戦略で更なる成長を目指していくのか。アナリストの城戸謙治氏が、當社代表取締役社長の辻本春弘に尋ねました。
対談を終えて
現在、モバイルゲーム市場でのカプコンの存在感は薄いですが、ワンコンテンツ?マルチユース戦略を推進する同社にとって、モバイルの成功の可否は、中期経営目標の達成に大きく影響を及ぼすと考えます。一方、コンシューマゲーム市場では、蓄積したIPを活用し、リターンが期待できるところにしっかりリソースを割いています。ゲーム流通の構造変革は、まだ初期段階だと私は見ていますが、そこにいち早く取り組んだ分、先駆者利益を得られる可能性が大きいでしょう。
開発の內製化については、人材育成に時間もかかりリスクも高いと思っていましたが、內部にノウハウが蓄積でき、コントロールも効くというメリットは理解できます。単に人數を増やすのではなく、クオリティーの高い人材をいかに確保できるかが今後の課題になってくるでしょう。(城戸)
城戸 謙治氏プロフィール
1993年3月 広島大學経済學部卒業
1993年4月 安田信託銀行(現?みずほ信託銀行)入行
1994年よりアナリストとして、ゲーム?アミューズメントセクターを擔當
![]() |
![]() |