出前授業実施回數(回)

出前授業実施回數(回)
子供達を対象にした「企業訪問」受け入れ/「出前授業」の実施
ゲームは比較的新しい文化であり、學術的研究の歴史も淺いため、一般的に教育面よりも暴力表現などによる悪影響が論じられがちです。例えば、一部の地方自治體は、青少年の健全育成の観點から、いくつかのゲームソフトを有害図書類に指定しています。
一方、ゲームクリエイターという職種は「將來なりたい職業」として子供達に高い人気があり、また近年では攜帯ゲーム機やタブレット機器を授業に取り入れる學校も見られるようになりました。
このような狀況下、當社は刺激的表現を含むゲームソフトを扱っていることもあり、青少年の健全育成に関する不安を取り除くべく積極的に取り組んでいくことが必要であると考えています。そこで當社はゲームメーカーの社會的責任(CSR)として、ゲームとの正しい付き合い方を啓蒙するとともに、キャリア形成の一助に資するため、2005年より小中學生を対象とした教育支援活動を実施しています。
當社では2005年1月より、修學旅行や総合的な學習の時間を利用した會社見學を希望する小?中學校の受け入れを行う「企業訪問への対応」、2007年には學校へ講師を派遣する「出前授業」をそれぞれ開始しました。これらの取り組みで使用しているプログラムは、講師が話すだけでなく、參加者の興味を喚起するため、映像をふんだんに活用しています。たとえば、「キャリア教育」では普段入ることができない開発現場の映像を用い、子供達にとって想像上の空間であったゲーム開発現場のイメージを明確化したり、「リテラシー教育」では"なぜゲームに熱中してしまうのか"、"ゲームで遊ぶ時に気をつけること"などについて有識者からの映像メッセージを用い、説得力を持たせています。
2005年の取り組み開始以來、教育現場からいただいた、さまざまなご意見を反映し、現在ではキャリア教育に特化した2つのプログラムと合わせて計3プログラムを用意しています。
プログラムの1つは、新學習指導要領の実施に伴い2011年度から運用を開始したもので、前出のプログラムからリテラシー部分を省き、キャリア教育パートを拡充しています。このプログラムでは、海外向けにゲームを翻訳?調整する「ローカライズ」やゲームソフトの「販売」、會社のお金を管理する「財務」といった、いわゆるゲームクリエイター以外の職種の紹介を追加したほか、紹介された仕事の中から1)自分のしたい仕事、2)その選択理由、3)仕事をするうえで必要な能力、を自ら考え、発表する時間を設けています。
もう1つのプログラムは、「カプコン お仕事×算數?數學授業」です。2012年當時、子供の算數離れが懸念されていたことから、「モノづくり」の基礎強化として算數?數學を用いた新たなキャリア教育支援プログラムを開発し2013年4月より運用を開始しました。このプログラムでは、従來の仕事紹介だけでなく、比例や方程式、組み合わせなどの算數?數學が仕事場でどのように使われているのかを學ぶことで、學校の授業內容が將來の仕事に繋がっていることが理解できます。
また、補助教材として「お仕事 算數?數學図鑑」を配布することで、開発擔當者のインタビューなど、授業內では紹介しきれない部分をご家庭で改めて學ぶことができます。
2005年から開始したカプコンの教育支援活動は、2015年で11年目を迎えました。
當初は小?中學校を対象に始めた出前授業ですが、現在では少年院や被災地の仮設住宅や地方自治體といった教育機関以外での出前授業も実施するなど、活動領域を拡大しています。
しかし、活動を開始した10年前に比べ、子供達を取り巻く環境は大きく変化しています。これは、ゲームの魅力やゲームとの付き合い方も時代を経て変化していくことを意味しています。したがって、これからもゲームの楽しさを通じ、働くことの大切さやゲームとの付き合い方を伝えるため大學の教育學専門家のアドバイスや學校からのフィードバックをもとに、これまで以上に教育現場のニーズに対応した活動を推進していきます。
上記の出前授業や企業訪問の受け入れ実施に対し、様々な感想をいただいています。
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